テーパリング前倒し懸念に揺れる市場 – 2021年6月22日

先週に発表されたFOMC理事たちの金利予測の分布図で、量的緩和の縮小を意味するテーパリングが前倒しされ、さらに2023年までに2度の利上げも行われるという見方が広がったことで、ダウが先週末に500ドル下げるなど株式市場は反応しました。

ただ、こうした米国の金融緩和の縮小の前倒しが示唆されたにもかかわらず、米国の長期金利は上昇せずに1.5%を下回って推移しています。これを受けて、今年の2-3月と5月の2度にわたって起きたバリュー株からグロース株へのシフトが巻き戻り、再びGAFA+マイクロソフトのビッグ5に代表されるメガテック株が優位に値動きしています。

ビッグ5以外でも私たちの保有銘柄の中では、エヌビディアにアドビ、モデルナといった銘柄が直近に最高値を更新しました。長期金利が上昇しない背景には、米国の10年物債の金利が1.5%を超えてくると海外の機関投資家から他の先進主要国では得られない安定した利回りを求めた大規模な資金流入があるようです。日本からも5月末から6月中旬までの2週間で1兆円以上も海外の中長期債が買い越され、この多くが米国債と見られています。

もう少し長いスパンについても今のところ、米国における金融引き締めが本格的な米株の下げを引き起こす懸念はそれほど高くないでしょう。本格的なテーパリングとなるとリーマンショック後に3度にわたって量的緩和が行われた2013年以来のこととなりますが、この年は夏場に一時的に下げたものの通年では30%もS&P500が上昇しました。

米国では本格的な利上げが行われてから少なくとも2-3年後に、まず不動産価格が先にピークアウトして、その後に株価の本格調整へと波及するアノーマリーが知られています。これに従えば2022年から利上げされたとしても、少なくとも2024年ころまでは株価の上昇基調が続くことになります。

もちろん、史上最高値圏にある米国の株価がさらに大幅に上昇するかには諸意見あるでしょうが、私たちは今のところ総じて楽観的に見ています。

動画サマリー:

・テーパリングの前倒し懸念に米国株式市場は揺れている
・過去の金利上昇局面では米国では不動産が株式市場に先に下落
・この経験則に従うと少なくとも2024年までは米国株式は上昇基調か

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