下げ止まらない新興国通貨 – 2021年7月6日

コロナの感染状況の乖離から、ほぼすべての新興国通貨は米ドルに対して持続的に下げています。有効性が極めて高いmRNAワクチンを大規模に接種できている先進国では米国・英国を筆頭として劇的にコロナの感染状況は改善しています。米英共にマスクの着用義務もなくなり、スポーツスタジアムやシアターについてもほぼフルキャパシティでの再開が計画されています。

経済の再開とともに米国ではインフレ率が上昇しており、コロナ後に行われてきた量的緩和を縮小させるテーパリングの前倒しが議論され、数年内の利上げも視野に入っています。こうした背景からドル円が110円を超えるなど先進国の多くに対しても足元で米ドルは上昇しています。

一方、新興国のほとんどについては依然コロナの感染状況は厳しいままです。特に、中国製のワクチンを中心に打っている南米や東南アジアの新興国では新型コロナの感染が収束するどころか足元で最も厳しい状況となっている国も珍しくありません。

このように新興国の多くで行動制限が行われ、経済再開のめどが立っていない一方で、米国では着々と金融緩和の縮小が推し進められていくという見方が広がり、新興国通貨は米ドルに対する下げ幅を拡大しています。

特にブラジルやトルコ、アルゼンチンといった経常赤字で、かつ外貨準備がそれほど大きくない構造的に脆弱な新興国の通貨は売り込まれて、そのことでドル建ての債務の負担が大きくなり、そのことが不安をさらに高め更なる通貨安につながるという悪循環となっています。

同様の米国での金融引き締め→ドル高→新興国通貨の債務負担増のサイクルは90年代後半にも起きて、それが最終的にはアジア通貨危機を起点として、全世界の新興国の金融危機となりました。目先の数年でマーケットが警戒すべくクラッシュとしては同様の新興国を震源とするものとなる可能性が高いとみています。

新興国通貨の下落
・新興国通貨の米ドルに対しての下落が止まらない
・特に売り込まれているのが経常赤字で経済基盤がぜい弱なブラジルやアルゼンチン、トルコ
・新興国発の金融危機を警戒すべき

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