マルチ戦略全盛のヘッジファンド – 2022年2月11日

リーマンショック後2009年頭に底を打ってから10年近くにわたる米国株式のブル相場となって、多くのヘッジファンドもベンチマークであるS&P500に劣後する状況が続いたことから、閉鎖するファンドの数も高水準で、かつヘッジファンド全体からもネットで資金が流出する状態が20年頭まで続いていました。

そこから皆さんご存知のようにコロナショックで米国株式は急落し、さらに全世界的な金融緩和で急反騰するなどボラティリティが大きい状況が続く中で、コンスタントにリターンを出すファンドが見直され、業界全体に再び資金が流入して、昨年末にはヘッジファンドの預かり資産の合計が史上初めて4兆ドル(約460兆円)を突破しました。

この業界全体が活性化する原動力となっているのがシタデルやミレニアムに代表されるマルチ戦略のヘッジファンドです。ロングショートやアービトラージ、イベントドリブン、グローバルマクロなど、これまで其々のヘッジファンドが1つの戦略に集中して取引するスタイルが一般的だったところから、社内に大規模なチームを用意して市況に応じて戦略別の資金配分を変えながら様々な戦略を駆使して運用するスタイルへと進化したのがマルチ戦略です。

シタデルには残念ながらこれまでリーチする機会がありませんでしたが、ミレニアムにはコロナショック前から弊社のお客様に重点的に投資をしてもらっていて、コロナ前後のボラティリティが極めて大きかった2019~21年の3年間にかけて、わずか3ヵ月(19年9月、20年3月、21年10月)を除いて残りの33ヵ月では月間プラスを達成し、かつ19年は+9.3%、20年は+25.6%、21年は+12.4%と安定して高いネット年率リターンを実現しています。

また、今年1月も非常に荒れた展開となりましたが、ミレニアムは+1.7%と好調で、シタデルに至っては旗艦ファンドが月間で5%を超えるリターンを上げています。荒れた相場の中でも安定してリターンをあげているマルチ戦略のファンドに資金が集中していますが、この両ファンド共により足の長いシェアクラスへと転換する動きに出ています。

ミレニアムについては全額の解約に最短でも5年かかるクラスへと転換するか、すべての投資資金を現金として返還することを選ぶかというアクションが最近ありました。シタデルはリーマンショック時に旗艦ファンドが50%以上のロスを出して存亡の危機に瀕しましたが、3年にわたるロックアップが可能としていたことで急復活をとげました。その時の経験からシタデルも更に長い脚のクラスへの転換へと投資家を誘導しています。

人気が集中するトップクラスのマルチ戦略のヘッジファンドは、現在の立場を活かして再び大混乱の相場が訪れたとしても盤石な体制を整えようとしています。

進化するアマゾンのリアル店舗 - ウルトラリッチのグローバルライフ 進化するロンドンの小売りシーン https://bit.ly/3nlqwGb

ほぼノーマスク」のイギリス、コロナ禍なのに「経済」も「生活」も“大復活”していた…!コロナ前と変わらない「イギリスの日常」 https://bit.ly/3nlqwGb

S&S investmentsのSNS フォローお願いします
HP:  https://ssinvestments.co.jp
FB :   https://www.facebook.com/ssinvest25
Twitter :   https://twitter.com/ssinvest25
note:   https://note.com/ssinvest
Blog :   https://ssinvest.jp/